永々棟の十二か月

永々棟の十二か月

如月
雛は華やぎ、少女たちははしゃぐ、永々棟の雛展

石橋郁子

私ごとですが私の会社が移転することになり、世間がクリスマス気分に酔いしれている十二月二十二日と二十三日に引っ越しました。そんなわけで十二月の土日をすべて費やして溜まりに溜まった不要な資料や本、書類を整理してはゴミ出しに励んでいたのです。したがいまして永々棟でのお茶のお稽古はもちろん、このブログのエッセイが二か月も空いてしまったことを、お許しください。

新事務所は御所の東。御所の東北にある石薬師御門の真ん前です。移転後、はや二か月が経ち、どうにか物のありかや動線にも慣れてきたところ。そこで、ハタと気づいてアタフタとこの文章をしたためている次第です。

ご無沙汰をしている間に、わざ永々棟では早くも恒例の「雛展」が始まっています。遅ればせながら、どうぞ今年も平野の家わざ永々棟の「雛展」にお運びくださるよう、ご案内申し上げます。今年の見ものはサンルームに集う西洋人形たち。アンティークドールのお好きな方には魅力的なコーナーです。もちろん、目玉(?)である「御殿」も飾られ、雅な春のしつらえです。

そしてもちろん、今年も「少女たちの雛茶会」が催されます。小学生と中学生の可愛い女の子が晴着を着せてもらい、ちょっとおませに髪なども結い上げてはしゃく気持ちを抑えながら、「いっぷく差し上げます」などと大人びて挨拶する様子など、ほんとに可愛いのです。茶会は三月三日だけですが、いつの間にかわざ永々棟雛展の恒例行事となりました。この日私は水屋の手伝いですから表に出ることはありませんが、着物は何を着ようか? はんなり刺繍の半襟にして・・・などと心浮きたつ思いがします。

ところで、新事務所には仕事場として使わなくてすむ八畳のお座敷がありましたので、永々棟を造られた山本隆章棟梁のお弟子さんというか社員さんに炉を切っていただきました。お陰でちょっとした時間でもお稽古ができ、わが社中であり社員などは昼休みのほんの二十分ほど、空点前(道具だけの扱いで、火もお湯も使わない点前)のお稽古をしています。山本棟梁とご造作をかけたお二人の大工さん、ほんとうにありがとうございました。

また、二月十七日にはその炉開きというか、節分というか、身内だけで皆で新事務所の移転祝い。二月でもあり、節分の趣向でお道具組みをしたのですが、社中の一人が頭に可愛い三角の鬼のツノをつけてきたのにはびっくり。「節分のお化け」での参加です。そのユーモアに席中は和み、終始笑いの絶えない一会で、まさしく「笑門来福」。新しい仕事場に福が舞い込んできたようで、一足早く、春風が吹いたような心地がしたことです。

雛展の間、わざ永々棟にもそんな春風が隅々にまで吹き渡っているはずです。皆さまのお運びを心よりお待ち申し上げています。

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